2012年11月29日木曜日

『街場の大学論』を読んで、まず学術論文とレポートには大きな違いがあることに気づかされました。レポートは、教師以外の人が読むことは考慮せず、自分の勉強成果を教師だけに分かってもらえれば良い。しかし学術論文の場合は、多くの人に長い間読み継がれることによってその価値が構成されます。つまり、「読者のため」に書きます。読者から、読んでよかった、ありがとう、と言われるような論文は、学術性の本質である「贈与」であることを知りました。また、引用文献を記載する意味も今までに考えたことがなかったけれども、これは、「あとから追試する研究者」、すぐに出典について調べたい人のために贈る、ささやかな贈り物であるんだと知ることができました。論文こそ今までに一度も書いたことは無いけれども、学術論文は何のために書くのかと問われれば、合格点や博士号を取るためであるなど、自分の有利性をまず考えたと思います。しかしそうではなくて、学術論文は、次の世代へちょっとしたものを添えてパスするものなんだということです。
論文を書く時、「私はこんなに勉強しました」というようなことも書かない、論文は自分のために書くものではないということを念頭にいれて、取り組みたいと思いました。

1 件のコメント:

  1. 引用文献の書き方の技術を学ぶことも大事ですが,その意義を知ることで,より丁寧にその作業を行うようになりますよね。みなさんの研究も,後の誰かの参考になるかも知れない。そう思うとうれしいですよね。

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